眼科の控室
誤診
pp.378
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905766
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病気の診断では,「これこれである」というよりも,「そうではない」と断定するほうが格段に難しいものです。
今でも記憶しているのが,ベーチェット病で前房蓄膿の第1回目の発作の3週後に受診した患者さんです。前房も硝子体も眼底もほとんど正常なので,「これはなんでもない」と言ったところ,しばらくして次の発作が起こってしまいました。現在なら螢光眼底造影で網膜の血管透過性亢進があるはずなのですが,見事に自信を失いました。
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