特集 オキュラーサーフェスToday
Ⅴ トピックス—基礎と臨床
炎症・免疫学
オキュラーサーフェスと酸化ストレス
榛村 重人
1
1東京歯科大学市川総合病院眼科
pp.180-182
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905631
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オキュラーサーフェスは文字どおり最表層に存在する組織であり,環境的には非常に特殊な環境に置かれている。皮膚を含めて体内の各臓器は動脈血によって酸素供給されており,酸素分圧が常に一定になるような恒常状態が保たれている。しかし,角膜上皮の酸素供給はほとんど大気中の空気に依存しており,しかも開瞼時と閉瞼時では酸素分圧が100mmHgほど変化する。また,可視光や紫外線にも直接被曝するため,細胞にとっては苛酷な環境であることは容易に想像がつく。
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