特集 オキュラーサーフェスToday
Ⅴ トピックス—基礎と臨床
粘膜免疫
粘膜ワクチン
高橋 一郎
1
1大阪大学微生物病研究所免疫・生体防御研究部門免疫化学分野
pp.184-185
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905633
- 有料閲覧
- 文献概要
1.人体最大の免疫臓器:粘膜免疫
微生物感染症の予防において粘膜免疫が重要であることは,呼吸器,消化器,泌尿生殖器,外分泌腺などの臓器を被覆している広大な粘膜を介して,大部分の病原微生物が体内へ侵入してくるからに他ならない。また1兆個にも及ぶリンパ球が消化管に集結しており,粘膜組織は人体最大の免疫臓器でもある(図)。
ここでは粘膜免疫の特殊性とそれを応用した経粘膜ワクチンの特徴について焦点をあててみていきたい。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.