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超音波生体顕微鏡(UBM)と毛様体
狩野 廉
1
,
篠本 陽子
1
Kiyoshi Kano
1
,
Yohko Shinomoto
1
1大阪厚生年金病院眼科
pp.192-193
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905131
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超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicrosco—pe:UBM)は50〜100MHzの高周波を用いることにより,到達距離は約4mmと通常の1/10になるものの解像度は20〜60μmと10倍近くなり,前眼部の構造,形態の描出や生体計測さらには動的観察を可能にした1,2)。そして従来観察が困難であった隅角断面,強膜内部,虹彩裏面,毛様体,チン小帯,水晶体前方,前部硝子体などの詳細な断層像を得ることが可能になった。本稿ではハンフリー社UBMモデル840による毛様体周辺部の断層像について述べる。
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