文庫の窓から
揆翳鍼訣
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斎藤 仁男
1
1研医会
pp.1748-1749
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905074
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文化12年(1815)に杉田立卿の「和蘭眼科新書」が著わされるにおよび,漢蘭混合の眼科が漸く行われるようになり,文政6年(1823)にシーボルトが来日してからは西洋式実地の眼科が高良斎(1799〜1846),土生玄碩(1762〜1848),馬嶋円如(1802〜1855)らにより次第に本格的に行われるようになった。こうした実地医家達による著書も幕末にかけて著わされるようになり,その主なものに馬嶋円如の「眼科集要折衷大全」,高良斎の「西説眼科必読」,土生玄碩の「獺祭録」,本庄普一の「眼科錦嚢」(正続)などを挙げることができる。
こうした時代,弘化3年(1846),鈴木道順(1795〜1869)により著わされたのが「揆翳鍼訣」である。
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