特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅱ 白内障・屈折矯正 7 強度近視の白内障手術
鳥居 秀成
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室
pp.979-983
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003296
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近年,世界的に近視人口の急増とともに近視の程度が強い強度近視の人口も増えてきている1)。強度近視とは,近視研究会(http://myopia.jp/definition/)の定義によると,等価球面値が−6.00Dかそれを超えるもの,または眼軸長26.0mm以上が強度近視とされる。本邦において,白内障で手術する人のうち強度近視眼(眼軸長が26.0mm以上)は,4,479眼中331眼(約7.4%)含まれていたことが報告2)された。さらに我々は東京都内の一私立中学校において調査を行い,眼軸長が26.0mm以上の中学生の割合が3学年平均で15.2%であったことを報告3)した。今後,強度近視の割合がさらに増加する可能性がある。
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