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連載 眼科図譜・341
網膜病変を伴った免疫芽球性リンパ節症様Tリンパ腫の1例
A case of immunoblastic lymphadenopathy-like T cell lymphoma with retinal infiltration
山田 桂
1
,
山口 克宏
1
,
神林 裕行
2
,
佐久間 秀夫
3
Katsura Yamada
1
,
Katsuhiro Yamaguchi
1
,
Hiroyuki Kambayashi
2
,
Hideo Sakuma
3
1太田綜合病院附属太田西ノ内病院眼科
2太田綜合病院附属太田西ノ内病院内科
3太田綜合病院太田西ノ内病院病理科
pp.1072-1074
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904344
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緒言
免疫芽球性リンパ節症(immunoblastic lymphadenopathy:IBL)は,臨床的にはリンパ節の系統的腫大,肝脾腫,発熱,体重減少,アレルギー性皮疹,自己免疫性溶血性貧血などとともに高度な多クローン性高ガンマグロブリン血症を伴う疾患である1)。IBLはB細胞系の異常増殖症であると考えられていたが,経過観察中にT細胞系腫瘍へ進展していく症例が報告された2)。このT細胞系の腫瘍性病変はIBL様Tリンパ腫と呼ばれ,異型細胞増殖巣の形成を特徴とする2)。今回筆者らは,網膜病変を伴ったIBL様Tリンパ腫の症例を経験したので報告する。
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