眼科の控室
硝子体の観察法
Bonin
pp.1376
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903940
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古典的眼科学の時代とは一変して,硝子体が臨床で重要な役割を演じることがますます多くなってきました。網膜剥離と糖尿病網膜症では硝子体の検査は必須ですし,ベーチェット病などのぶどう膜炎でも,硝子体剥離の有無が病変の予後に大きく関係することが知られてきています。
プロ向きの話は別として,一般臨床での硝子体の見方のコツを考えてみます。まず便利なのが,直像鏡を使った徹照法です。初発白内障でも,水晶体の断面をみる細隙灯顕微鏡よりも,徹照のほうが情報量が多い場合がよくあります。眼軸の線をzとすると,xyの面での所見が確実にとれるからです。硝子体についても同様です。
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