マイアミ留学記・その3
ARVO annual meeting
谷原 秀信
1
1京都大学
pp.1379
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903941
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毎年,日本での黄金週間の前後にアメリカではARVOと通称される学会が開催されます。1994年度もフロリダはサラソタという町で開催されました。この学会は日本でいえば日本眼科学会総会に相当するもので,アメリカを中心に世界中から眼科・視覚領域の研究者が集って,1週間にわたって延々と続けられます。ちなみに1994年度は4,487題が発表されました。日本からも大挙して多くの研究者がアメリカにやってきました。年々,日本人の参加者が増えているような気がしたので,何でも情報分析したがる私の趣味を発揮して,ためしに演題数の多いランキングを検討してみました。演題数の多い順に並べると,なんと上位25名のうち5名が日本人でした(表1)。どおりで会場でよく日本人をみかけるはずだと納得した次第です。が多数の研究室で活発に行われつつあるようです。さっそくARVOで,この領域で研究をしている先生をつかまえていろいろ教えてもらいました。詳しくは回を改めて記載します。ところでARVOでは素晴らしい業績を残した研究者を称えるための賞がいくつかあります。その中でも最も歴史の長いのがProctorMedalで1946年に設立され,眼科学に貢献のあった優れた業績を残した研究者に贈られます。1994年度はUCLAのDr.Richard N.Lolley, Dr.Debora B.Farberの2人が受賞しました。網膜変性モデル動物の
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