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特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(2)
学術展示
球後麻酔が原因と考えられる眼球運動障害を生じた3症例
Extraocular muscle disorder presenting after retrobulbar anesthesia in three cases
高尾 宗之
1
,
大平 明彦
1
,
山上 聡
2
,
河田 博
3
Muneyuki Takao
1
,
Akihiko Ohira
1
,
Satoru Yamagami
2
,
Hiroshi Kawada
3
1東京大学医学部眼科学教室
2JR東京総合病院眼科
3公立昭和病院眼科
pp.638-639
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903738
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- Abstract 文献概要
緒言 白内障術後合併症として稀に複視が出現することがある。その発生機序としては,①術前より存在していた複視が白内障により自覚されなかったもの,②白内障による長期の視機能障害の結果発生したもの,③制御糸,その他手術時の外傷によるもの,④無水晶体眼,偽水晶体眼による不等像視などの光学的問題によるもの,などが挙げられている。最近,球後麻酔による外眼筋の直接の障害が原因となった症例が報告されている1)。このような症例は本邦ではまだ報告されていない。今回筆者らはこれに相当すると考えられる3症例を経験したので報告する。
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