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眼先天異常
馬嶋 昭生
1
1名古屋市立大学医学部眼科学教室
pp.499-501
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903705
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1.角膜混濁が軽減したPeters奇形の同胞例
山本有香・他(名古屋市大)
兄は3歳5か月,妹は1歳で,2例とも出生時に両眼角膜中央部が混濁しているのが発見され,Peters奇形と診断した。角膜水晶体癒着はなく,眼圧も正常で,角膜混濁は徐々に軽減した。合併全身奇形はなく,両親にも異常はなかった。Peters奇形には角膜混濁が軽減する症例もあるので,治療方針の決定には,十分な検討が必要である。稀ではあるが家族内発生例もあり,遺伝相談の重要性を強調した。
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