特集 白内障手術 Controversy '93
術式選択をめぐるControversy PEA vs.ECCE
術後成績の点から—手術侵襲と術後乱視
近藤 武久
1
1神戸市立中央市民病院眼科
pp.40-42
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901862
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
超音波乳化吸引術(以下PEA)と計画的嚢外摘出術(以下ECCE)の「術後成績」の比較という観点から最も問題となるのは,まず第1は術後成績に大きな影響を及ぼす術中合併症の頻度と程度であり,第2は術後の視機能の質に直接関連する術後乱視であろうと考えられる。
まず,合併症については最も侵襲の大きな後嚢破損・硝子体脱出をとりあげ,そして視機能に関しては術後乱視をとりあげ,この2つを中心に眼内レンズ(以下IOL)移植の術後成績について若干の考えを述べてみたい。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.