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緑内障と視神経
溝上 國義
1
1神戸大学医学部眼科
pp.1695-1700
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901837
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近年,縁内障性視神経症,という視点での緑内障学研究が進み,縁内障における視神経障害の実態がより明らかにされてきた。
初期緑内障眼では,口径の大きい神経線維,胞体径の大きな節細胞が優先して障害される可能性がある事が示唆され,早期の視機能障害の検出手段としてコントラスト感度が有望視される。さらに,緑内障眼では網膜,視神経で血流が減少していると予想され,乳頭循環障害診断の臨床技術の進歩が今後期待されている。
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