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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京
学術展示
単純ヘルペスウイルス2型による眼瞼結膜炎の2例
Two cases of blepharoconjunctivitis by herpes simplex virus type 2
中川 尚
1
,
野嵜 奈都子
1
,
八代 成子
1
,
内田 幸男
2
Hisashi Nakagawa
1
,
Natsuko Nozaki
1
,
Shigeko Yashiro
1
,
Yukio Uchida
2
1東京女子医科大学眼科
2東京女子医科大学
pp.394-395
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901503
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緒言 単純ヘルペスウイルス(herpes simplexvirus:HSV)には抗原的に異なった2つの型,1型(HSV−1)と2型(HSV−2)があり,HSV−1は主に口唇,顔面の皮膚,眼に病変を起こし,HSV−2は下半身皮膚や性器を標的としている。HSV−2による眼感染症は垂直感染で起こる新生児ヘルペスに限られると考えられていたが,1975年のOhら1)の報告以来,成人のヘルペス眼感染症の原因としても重要であることが示されている。現在まで海外では30例近くの症例が報告されているが2),わが国ではまだ報告がない。今回筆者らはHSV−2による眼瞼結膜炎の成人例を経験したので報告する。
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