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連載 眼科図譜・317
硝子体手術が奏効した網膜海綿状血管腫の1症例
A case of cavernous hemangioma of the retina
半田 嘉久
1
,
水谷 聡
1
,
木村 修
1
,
荻野 誠周
1
1愛知医科大学眼科学教室
pp.6-8
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901425
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緒言 網膜海綿状血管腫(cavernous heman—gioma)は1971年にGassら1)によって初めて報告されて以来,独立した疾患として認められている。わが国では1978年石川らの報告2)に始まり,その後数例の報告がなされている。若年より発症し無症状に経過することが多いが,血管腫に対して網膜光凝固術,冷凍凝固術を行うことがある3〜5)。筆者らは13歳頃から徐々に進行した視力低下と変視症を主訴とする16歳男性で続発性硝子体網膜牽引症候群を認めた1症例に硝子体手術を行い,視力の回復と変視症の軽減を得た症例を経験したので報告する。
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