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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島
学術展示
ペルーシド角膜変性症の角膜形状解析
Corneal topographic analysis in pellucid marginal corneal degeneration
前田 直之
1
,
岩崎 直樹
2
,
細谷 比左志
3
,
濱野 光
3
,
眞鍋 禮三
3
Naoyuki Maeda
1
,
Naoki Iwasaki
2
,
Hisashi Hosotani
3
,
Hikaru Hamano
3
,
Reizo Manabe
3
1国立大阪病院眼科
2市立堺病院眼科
3大阪大学医学部眼科学教室
pp.864-865
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901194
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- Abstract 文献概要
緒言 ペルーシド角膜変性症は非炎症性に角膜が菲薄化し,角膜不正乱視が生じる稀な疾患である。その臨床所見は下方周辺角膜の突出とさらに下方の帯状の菲薄化とにより特徴づけられている1)。典型例では倒乱視傾向の角膜不正乱視と特徴的な角膜形状から診断は容易であるが,軽症例については倒乱視や円錐角膜との鑑別は必ずしも容易ではない2)。今回筆者らはtopographic modeling system3)を用い本症の角膜形状を解析し,その特徴について検討を加えた。
方法 対象はペルーシド角膜変性症の4例6眼である。男性4例で平均年齢29.2歳であった。使用した角膜形状測定装置はtopographic modeling system(TMS-1®,Computed Anatomy社)である。本装置はライトコーンが25本のリングをもつvideokeratoscopeで,マイヤー像をコンピュータに取り込み約6400か所の角膜屈折力を測定することができ,測定された角膜屈折力は,屈折力に応じてカラーコードマップとして表示される。今回は角膜屈折力分布をabsolute scaleのカラーコードマップにて表示した。
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