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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
開放隅角緑内障と低眼圧緑内障における網膜循環動態と眼圧の関係
Mean circulation time and intraocular pressure in POAG and LTG
杉原 いつ子
1
,
鈴木 亮
1
,
石橋 健
1
,
栗本 晋二
1
Itsuko Sugihara
1
,
Ryo Suzuki
1
,
Tokeshi Ishibashi
1
,
Shinji Kurimoto
1
1山口大学医学部眼科
pp.330-331
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901052
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- Abstract 文献概要
目的 筆者らは,すでに開放隅角緑内障(POAG)や低眼圧緑内障(LTG)での網膜循環動態について報告した。その結果,いずれも正常群と比べ,有意に網膜平均循環時間(MCT)が延長していた(第13回アジア太平洋眼科学会)。網膜循環は眼圧に影響をうけると考えられ,今回は眼圧とMCTとの関連性について検討した。さらに,POAG群とLTG群を初期〜中期例と,末期例に分けて検討するため,垂直陥凹/乳頭比(C/D比)0.7未満と0.7以上で2群に分類して検討した。
方法 対象症例は,POAG群20例23眼(61.8±10.4歳,Mean±SD),LTG群12例13眼(57.9±9.2歳)である。レーザーや観血治療をうけた例は除外した。両群とも,未治療または1週間の点眼,内服療法の中止後に眼圧を測定し,同時にビデオ螢光眼底造影とカラー眼底撮影を行った。カラー眼底写真の結果から,垂直方向のC/D比を,スケールを用いて計測した。
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