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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
悪性リンパ腫の眼内浸潤と真菌性眼内炎を同時発症した1例
Simultaneous onset of candida endophthalmitis and intraocular invasion of malignant lymphoma:a case report
須藤 史子
1
,
山本 禎子
2
,
大鹿 哲郎
2
,
太田 陽一
2
Chikako Suto
1
,
Teiko Yamamoto
2
,
Tetsuro Oshika
2
,
Youichi Ohta
2
1東京女子医科大学糖尿病センター眼科
2東京厚生年金病院眼科
pp.322-323
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901048
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緒言 悪性リンパ腫の眼内浸潤はいったん発症すると視機能および生命予後にとって重篤な結果を生じる。一方,その免疫抑制療法中に真菌性眼内炎を発症する例のあることはよく知られている。しかし両者の鑑別診断は容易ではなく,また治療方針が相反するために併発例の治療は困難をきわめる。今回筆者らは,視野異常から小脳の悪性リンパ腫が発見され,治療中に悪性リンパ腫の眼内浸潤と真菌性眼内炎を併発した症例を経験したので報告する。
症例 患者は63歳の女性で1990年9月,左眼耳側視野欠損を自覚し,初診。既往歴と家族歴に特記すべきことなし。
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