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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
Scanning laser ophthalmoscope撮影後のphoto stress recovery test
Photo stress recovery test after scanning laser ophthalmoscope
高橋 扶左乃
1
,
千原 悦夫
1
Fusano Takahashi
1
,
Etuo Chihara
1
1京都大学眼科
pp.320-321
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901047
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緒言 SLO (Scanning Laser Ophthalmoscope)は米国ボストンのWebbら1)が中心となって開発してきた新しい眼底観察装置である。機械のメカニズムの詳細については他報2)にゆずるが,簡単に述べると,この機械は照明光と観察光が同じ光路を通り,高速で回転するドラムから反射されるヘリウムネオン光あるいはアルゴンレーザー光をスキャンしながら眼底に照射し,反射光を解析してモニターに投影する。瞳孔を通る光束は細く2.5mmの瞳孔径であれば眼底が観察でき,得られる映像は焦点深度が深く,硝子体混濁と網膜病変のような深度の違う像を同時に観察することができる。また,散乱光をconfocal部におかれた小孔で遮断できるため得られる像のコントラストは高い。SLOで蛍光眼底撮影をする場合,低い光のレベルで眼底観察が可能であり,蛍光色素の量が通常の1/5〜1/10ですむため蛍光色素によるショックの頻度が減少することが予想されるうえ,撮影に伴う網膜障害3)を大幅に軽減することが期待される。今回筆者らは,このSLOと従来からの蛍光眼底造影において,どの程度光障害に差があるかを具体的に示すため,photo stress reco-very testを行い比較検討した。
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