文庫の窓から
眼科新書—佐藤 勤也 纂訳 全2冊
中泉 行信
,
中泉 行史
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.1942-1943
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900976
- 有料閲覧
- 文献概要
明治20年代以降多くの外国医書の翻訳・纂訳が行なわれたが,眼科書においてもその例外ではなかった。本書もそうした時期に,簡明な眼科講習書として学生向けに出版された眼科書の1つである。
本書は1893年(明治26)ドイツ国出版に係る,ウィーン市大学眼科教授エルンスト・フックス(ErnstFuchs,1851〜1930)氏原著の眼科書(Lehrbuch derAugenheilkunde)の増訂第3版を主として,他にフォツシュース氏・グレーフェ氏,ミッヘル氏,シュミットリムプレル氏,マイエル氏等の眼科書を参酌し,挿入図もそれら諸書から着色図画など125図を撰択して纂訳している。つまり本書は専らフックス氏眼科書の学説を基礎とし,フォツシュース氏眼科書の系統に従い,かつ前記の数種の眼科書を参酌して纂訳したもので,図画もまたこれらの諸書より借録したものである(凡例)。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.