発行日 1950年4月15日
Published Date 1950/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906641
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1.はしがき
勤勞生活の内容をしることは,まずその勤勞生活が合理的に行われているか,無駄のない作業であつて,死んでいる時間がないかということを知ると同時に,その勤勞生活では一體どのくらいのエネルギーが費やされるかという具體的なデータが與えられます。したがつて工場その他の事業場では,しばしばこの調査を行つて作業がうまく循環しているかどうかを調べたり,ときには最低賃銀の基礎づけ(よい方法ではありませんが),厚生施設をつくる根據にいたします。
婦人がいろいろの職場で働いていますが,なかでも看護婦という職業は,他の勤勞婦人の職とは一寸かけはなれた仕事でありますので,勞働基準法でも特別扱いされております。その勤勞生活の内容はどうなつているでしようか。看護婦としての職務以外の仕事に無駄な時間をつかつていはしないか,醫師の私用に追まわされたりしてはいないか,などということを具體的にしらべ,又現在の給食状況が大體合理的であるかどうかを知るために,昭和24年の春,某大學病院の中堅看護婦11名を指定して調査を行いました。
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