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連載 眼科図譜・304
Arruga suture syndromeの1例
A case of Arruga suture syndrome
坂上 憲史
1
,
田野 保雄
2
1東大阪市立中央病院眼科
2大阪大学医学部眼科
pp.1758-1759
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900937
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緒言 Arruga sutureは強膜バックリングの素材としてシリコンが普及する以前に,特にヨーロッパで施行された糸を素材とした輪状締結術である1)。しかし,Arruga sutureに用いられた糸が強膜さらには脈絡膜を侵蝕し,網膜をテント状に釣り上げる重篤な合併症が起こりArruga suturesyndromeあるいはstring syndromeといわれている1〜3)。
今回,筆者らはArruga sutureに用いられた糸が網膜をも侵蝕して硝子体腔内に侵入して健常部との境界で裂孔を形成し網膜剥離をきたした症例に対して硝子体手術を施行したので報告する。
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