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連載 眼科図譜・293
レーザーイリドトミーと汎虹彩光凝固術後に眼球癆に陥った激症型ベーチェット病
A fulminant case of Behçet's disease resulted in phthisis after laser iridotomy and pan-iris-photocoagulation
砂川 光子
1
,
栗本 康夫
1
,
山本 美保
1
1国立京都病院眼科
pp.1918-1919
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900460
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緒言 ぶどう膜炎患者に,観血的手術を施行する際,発作を誘発することは,よく経験する。われわれも,種々の眼内手術後の発作について報告している1〜2)。ベーチェット病患者で,虹彩膨隆に対してレーザーイリドトミーを,虹彩ルベオーシスに対して汎虹彩光凝固術を施行したところ,発作を誘発し,ついには眼球癆に陥った症例を経験したので,一連の細隙灯写真とともに報告する。
症例 25歳男性。1985年より徐々に両眼の視力低下を自覚し,近医にてベーチェット病と診断治療されるも,急激に視力低下が進行したため,1987年12月11日本院を紹介され受診した。
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