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連載 眼科図譜・302
後房レンズ挿入後に虹彩後癒着なしに虹彩膨隆と眼圧上昇をきたした1症例
A case of pseudophakia showing iris bombe and ocular hypertension without posterior synechia
山本 美保
1
,
砂川 光子
1
,
栗本 康夫
2
Miho Yamamoto
1
,
Mitsuko Sunakawa
1
,
Yasuo Kurimoto
2
1国立京都病院眼科
2京都大学付属病院眼科
pp.1544-1545
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900816
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緒言 白内障摘出後の眼内レンズ挿入眼に術後慢性的に緑内障をきたした症例はいくつか報告されている1〜3)。これらは主に,前房レンズ挿入眼に多く1〜2),後房レンズ挿入眼では報告が少ない3)。原因としては,眼内レンズによる機械的な房水流路の閉塞や,術後炎症による虹彩後癒着などによるとされている1)。
今回筆者らは,後房レンズ移植後,瞳孔縁での虹彩後癒着などの所見を認めず,虹彩膨隆および眼圧上昇をきたした症例を経験した。
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