特集 小児眼科診療マニュアル—私はこうしている
治療のテクニック—私のノウハウとコツ
硝子体手術
安藤 文隆
1
1国立名古屋病院眼科
pp.1685-1687
発行日 1990年9月30日
Published Date 1990/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900411
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小児の硝子体手術は,一般に予後不良な場合が多く,適応の決定には慎重でなければならない。特に低年齢ほど術中合併症の影響は大きく,手術の適応時期の決定は困難な場合が多い。一方,進行した増殖性硝子体網膜症(PVR)には,硝子体手術が復位させ得る可能性を持つ唯一の治療法といえる。小児に対する硝子体手術の頻度はそれ程多くはないが,疾患により対応の仕方は異なるので,それぞれの疾患についての注意点を中心に述べてみたい。
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