特集 小児眼科診療マニュアル—私はこうしている
診療の実際—ポイントとコツ
ぶどう膜炎
高山 昇三
1
1兵庫県立こども病院眼科
pp.1602-1604
発行日 1990年9月30日
Published Date 1990/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900388
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小児のぶどう膜炎は,統計上成人に比して少ない疾患であるが,これは小児という特殊性が大きな一因をなしていると考えられる。また最近の医療器械の精度や操作性はめざましく向上しているが,ほとんどが成人あいてのもので小児に関してはまだまだ不備といわざるをえない。小児ということでなかなか検査が行えず,十分に器械を駆使しえないため診断が難しいとなると誰しも敬遠したくなるのは当然のことであろう。しかし小児は炎症反応も強く重症化する傾向にあり視機能障害を残すことも多いのでなんとか早期発見,早期治療を行い,その原因について探ってゆかねばならない。以下,筆者の臨床経験の中から小児ぶどう膜炎の診療のポイントとコツについて述べる。
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