外科医に必要な眼科common diseaseの知識・6
ぶどう膜炎
岩田 光浩
1
Mitsuhiro IWATA
1
1日本大学医学部眼科
pp.1586-1588
発行日 2000年12月20日
Published Date 2000/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904331
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はじめに
ぶどう膜は虹彩・毛様体・脈絡膜で構成される血管と色素に富む組織である.ぶどう膜炎は本来ぶどう膜組織の炎症性病変であるが,最近はぶどう膜とその隣接組織(水晶体・硝子体・網膜など)の炎症をも含む眼内炎症として臨床的に理解される.疾患によっては炎症の場が異なり,虹彩・毛様体といった前部ぶどう膜に発症するもの,脈絡膜・網膜といった後部ぶどう膜(眼底)に病変を生じるもの,そして,すべてのぶどう膜組織に病変が広がるものなどがある.ぶどう膜炎の病因は多岐にわたり,また,多種の全身疾患と関連して発症する.
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