Japanese
English
特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋
学術展示
網膜静脈閉塞症における虹彩ルベオーシス発症因子の検討
Risk factors for rubeosis iridis in central retinal vein occlusion
周藤 昌行
1
,
加島 陽二
1
,
山崎 芳夫
1
,
渡利 浩水
1
Masayuki Shudoh
1
,
Yoji Kashima
1
,
Yoshio Yamazaki
1
,
Hiromi Watari
1
1日本大学医学部眼科学教室
pp.1122-1123
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900289
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 虹彩ルベオーシスは,網膜静脈閉塞症,糖尿病性網膜症など,種々の眼疾患における網膜循環障害に続発して出現することが知られているが,その病態については未だ不明な点も多い1)。そこで今回,虹彩ルベオーシス出現に寄与する因子を解明する目的で,全身的及び局所的因子の有無と虹彩ルベオーシスの有無との関係を検討した。さらに,虹彩ルベオーシス用現例について臨床像の特徴からその発症機序について検討を加えた。
対象および方法 当科外来における最近2年間に経験した新鮮例と陳旧例を含めた網膜静脈閉塞症252例を対象とした。解析方法は,全身的因子として,高血圧,高脂血症,糖尿病,腎疾患,動脈硬化を,局所的因子として,病態,病型,螢光眼底造影所見(無血管野),乳頭新生血管,網膜新生血管,網膜光凝固術の各因子につき,虹彩ルベオーシスとの相関をカイ自乗検定および多変量解析(数量化理論2類)を用いて検討した。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.