Japanese
English
特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋
学術展示
老人性円板状黄斑変性症の前段階と考えられる黄斑所見—その1 網膜色素上皮症様症例
Macular lesions presumably resulting in senile disciform macular degeneration:Part 1. Lesions simulating retinal pigment epitheliopathy
湯沢 美都子
1
,
麻生 伸一
1
,
高橋 良子
1
,
松井 瑞夫
1
,
広沢 和代
2
Mitsuko Yuzama
1
,
Shinichi Aso
1
,
Ryoko Takahashi
1
,
Mizuo Matsui
1
,
Kazuyo Hirosawa
2
1日本大学医学部眼科学教室
2久我山病院眼科
pp.1094-1095
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900275
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 老人性円板状黄斑変性症(以下SDMDと略す)は60〜70代に好発し,近年では老人の主要失明原因のひとつとして注目されている。筆者らは駿河台日大病院眼科でSDMDと診断した症例中に40代後半,50代に好発し,対側限に後極部の広い範囲に色素上皮の異常をみとめた一群のあることに着目し,それら症例の特徴,黄斑部脈絡膜新生血管の前段階と考えられる所見について検討した。
対象および方法 対象は以下の2群から成る。Ⅰ群:片眼性SDMDで,対側眼の後極部の広い範囲に色素上皮剥離,水滴状の色素上皮の萎縮,散在性の色素上皮の萎縮などを認めた14例である(図1,2)。Ⅱ群:片眼あるいは両眼にI群の対側眼と同様の異常がみられた38例63眼である(図3)。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.