増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅸ.外眼部・神経眼科・腫瘍など
新しいマクロライド点眼薬による眼感染症治療の変化—眼瞼炎治療について
﨑元 暢
1
1杉浦眼科
pp.292-296
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215369
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ここが変わった!
以前の常識
・眼瞼炎治療は眼瞼清拭,温罨法,抗菌薬内服,副腎皮質ステロイド薬点眼などを組み合わせて行うとされ,実臨床ではフルオロキノロン系抗菌薬点眼・眼軟膏さらに副腎皮質ステロイド薬点眼・眼軟膏が長期投与されることも多かった.
・そもそも眼瞼炎がクローズアップされることが少なかった.
・抗菌薬点眼や眼軟膏の眼瞼内移行はよくないとされていた.
現在の常識
・マクロライド系点眼薬の臨床導入によって短期間で眼瞼炎の所見・症状を軽減させることが可能になった.
・眼瞼炎治療が可能な点眼薬の登場で,多様な症状を訴える眼瞼炎症例への治療の道が開かれた.
・マクロライド系点眼は眼瞼内移行が良好であり,抗炎症作用や作用持続効果もある.
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