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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1992
IV 治療のトピックス
新しいマクロライド系抗生剤の特徴
Newer macrolide antibiotics
荒田 次郎
1
Jiro ARATA
1
1岡山大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
キーワード:
14員環マクロライド
,
16員環マクロライド
,
ロキタマイシン
,
ロキシスロマイシン
,
クラリスロマイシン
Keyword:
14員環マクロライド
,
16員環マクロライド
,
ロキタマイシン
,
ロキシスロマイシン
,
クラリスロマイシン
pp.145-150
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900622
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新しいマクロライド系抗生剤としては,ロキタマイシン(RKM),ロキシスロマイシン(RXM),クラリスロマイシン(CAM)がある.RKMは16員環マクロライド,RXM,CAMは14員環マクロライドである.エリスロマイシンなどの旧マクロライドは酸に不安定で吸収にばらつきがあり,血中濃度が高くならなかった.新しいマクロライドはこの点が改善されていて,特にRXM,CAMで著しい改善がみられる.抗菌力の点では,多少の改善はみられるものもあるが,それほど大きな改善とは言いがたい.RKMは16員環であって黄色ブドウ球菌の耐性の誘導剤とならないので,この菌の耐性率はEM,RXM,CAMなどの14員環に比し2/3程度となる.MRSAには効かない.化膿レンサ球菌の耐性はすべて交叉する.EMなどの旧マクロライドに適応のある場合には新しいマクロライドを選択することとなる.
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