Japanese
English
連載 Clinical Challenge・50
担癌患者にみられた両眼性ぶどう膜炎の症例
Bilateral panuveitis in a patient with advanced cancer
竹内 正樹
1
Masaki Takeuchi
1
1横浜立大学大学院医学研究科視覚器病態学
pp.540-543
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215160
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例
患者:71歳,女性
主訴:数日前からの両眼の霧視,視力低下
現病歴:数日前より両眼の霧視,視力低下を自覚した。眼症状が出現する前に,感冒様症状やその他の眼外症状はみられなかった。近医眼科で両眼性汎ぶどう膜炎と診断され,横浜市立大学附属病院(以下,当院)に精査加療目的で紹介され受診となった。
既往歴:38歳時に子宮筋腫,43歳時に卵巣囊腫。70歳時に反復する鼻出血より,鼻腔悪性黒色腫の診断となり,重粒子線治療や4か月前よりペムブロリズマブの投与が開始された。経過中に甲状腺機能亢進症がみられている。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.