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特集 ゲノム解析の「今」と「これから」—解析結果は眼科診療に何をもたらすか
ぶどう膜炎のゲノム解析による病態解明
Elucidation of pathogenesis of non-infectious uveitis by genetic findings
竹内 正樹
1
,
水木 信久
1
Masaki Takeuchi
1
1横浜市立大学大学院医学研究科眼科学教室
キーワード:
急性前部ぶどう膜炎
,
ベーチェット病
,
GWAS
,
サルコイドーシス
,
フォークト-小柳-原田病
Keyword:
急性前部ぶどう膜炎
,
ベーチェット病
,
GWAS
,
サルコイドーシス
,
フォークト-小柳-原田病
pp.1652-1657
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214651
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●遺伝解析研究の進歩により非感染性ぶどう膜炎の発症に関与する遺伝子が同定され,病態の理解が深まった。
●非感染性ぶどう膜炎では,HLA遺伝子が病態の中心であり,各疾患でMHCクラスⅠ,クラスⅡのどちらか一方と強く相関している。
●IL23Rに対する感受性が主要な非感染性ぶどう膜炎で共通して同定されており,病態におけるIL-23/Th17経路の重要性が示唆される。
●遺伝学的知見に基づいた臨床症状の予後予測や,特定の分子を標的とした生物学的製剤による新規治療法の確立につながることが期待される。
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