Japanese
English
連載 Clinical Challenge・36
ステロイド治療に躊躇するぶどう膜炎の症例
A case of uveitis hesitant to steroid treatment
牛田 宏昭
1
Hiroaki Ushida
1
1名古屋大学医学部附属病院眼科
pp.282-285
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214728
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例
患者:74歳,男性
主訴:両眼の視力低下
既往歴:高血圧,狭心症,脂質異常症,胆囊炎
家族歴:特記すべきことなし
現病歴:X月Y日に左眼の充血と疼痛にて近医眼科を受診した。毛様充血と角膜後面沈着物を認め,ベタメタゾン点眼1日4回,トロピカミドフェニレフリン塩酸塩点眼1日3回が開始された。Y+4日後に左眼は改善傾向であるものの,右眼にも前房内に炎症が出現していたため,ベタメタゾン点眼を右眼にも開始した。Y+7日後頃には頭痛も自覚した。Y+11日後には両眼の視神経乳頭腫脹があり,左眼の炎症も増悪,前房内フィブリンの析出,虹彩後癒着も出現した。Y+17日後に精査加療目的で当院へ紹介され受診となった。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.