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今月の表紙
Asteroid hyalosis
Asteroid hyalosis
柿沼 光希
1
,
坂本 泰二
2
1寿泉堂綜合病院
2鹿児島大学
pp.580
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214369
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- Abstract 文献概要
症例は84歳,女性。2005年に人間ドックにて周辺部網膜変性を指摘され,前医を受診した。眼底カラー写真とOCTを施行したところ,右眼にasteroid hyalosisを認め,左眼に黄斑前膜を認めた。2013年11月頃から変視症が出現し,精査加療目的のため当院を紹介され受診した。当院初診時の視力は右(1.0),左(0.9)。M-CHARTS(Inami社)の変視量は右(縦0°横0°),左(縦0.3°横0.6°)であった。左眼の黄斑前膜に対しての手術希望はなかったため経過観察となり,その後も視力と変視症の程度は変わりなく経過している。
撮影は超広角走査型レーザー検眼鏡のCalifornia(Optos社)で行った。無散瞳下で撮影可能な機器であるが,本症例は散瞳下で撮影を行った。固視点は正面軸上とし,患者に注視を促した。撮影時は睫毛が写り込まないように,サージカルテープで下眼瞼を下げて,硝子棒を使用して上眼瞼を挙上した。また,頭部位置を安定させるため,ハンドコントロールを持ちながら,手の甲で頭部を支えて撮影をした。
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