海外留学 不安とFUN・第76回
ボストン研究留学のすゝめ・3
富田 洋平
1,2
1Harvard Medical School, Boston Children's Hospital
2慶應義塾大学医学部眼科学教室
1Harvard Medical School, Boston Children's Hospital
pp.594-595
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214372
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COVID-19と留学生活
順調な研究生活も2年が経った頃にCOVID-19のパンデミックで一変しました。ご存知のようにアメリカは世界で最も感染者,死者数が多く(2021年8月現在),われわれの生活の多くに制限がかかりました。ラボのシャットダウンも突然で,COVID-19関連の研究とどうしても中断できない研究以外は中止になり,ラボの出入りも限られた人のみとなりました。個人間のやり取り,ミーティングはすべてZoomを通してでしたが,不便も多く,対面で話せることのありがたさを痛感しました。
子どもたちの学校も閉鎖し,親が自宅で仕事をしながら見ることになりました。レストランも映画館も閉まり,また,州外に出ることも規制され,旅行の予定はすべてキャンセル。友人たちとも会うことができず,文字通り隔離生活が始まりました。全く予期せぬ事態でしたので,異国にいることの不安を強く覚えました。
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