増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート
メディカル眼科治療 各論
Ⅲ 神経眼科疾患
特発性視神経炎
増田 洋一郎
1
1東京慈恵会医科大学眼科学講座
pp.177-180
発行日 2019年10月30日
Published Date 2019/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213339
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POINT
●特発性視神経炎は,視神経以外の脳脊髄には病変を認めない。特発性視神経炎は,MSの病態生理に準ずる自己免疫機序による脱髄性疾患である。
●特発性視神経炎は,除外診断によって診断される。抗AQP4抗体陽性視神経炎,抗MOG抗体陽性視神経炎,非定型視神経炎などを含めた視神経症が除外されることが重要であるが,治療経過で診断がつくことも少なくない。
●治療の基本はステロイドの投与であるが,行うのであればパルス治療であること,予後に関しては無治療群と有意差がなく,「自然経過でも改善がみられる」ことを知っておくことが重要である。
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