今月の表紙
傍黄斑血管拡張症
内田 強
1
,
坂本 泰二
2
1昭和大学
2鹿児島大学
pp.128
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213034
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- 文献概要
症例は64歳,男性。3か月前より左眼中心暗点を自覚し近医を受診し,精査目的にて当院を紹介され受診した。初診時視力は右0.15(1.2×−3.25D),左0.1(1.2×−2.75D()cyl-0.50 D90°),眼圧は左右ともに15mmHgであった。中間透光体には軽度白内障がみられ,既往歴は高血圧症。OCTでは左黄斑部に軽度の浮腫を認めた。
眼底所見にて左眼黄斑近傍に毛細血管瘤および白鞘化血管が認められたため,フルオレセイン蛍光眼底造影検査を施行した。左眼のみではなく右眼にも黄斑部毛細血管に拡張や閉塞・毛細血管瘤が認められ,造影後期では拡張部に一致した部位に淡く蛍光漏出が観察されたため,傍黄斑血管拡張症と診断した。
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