海外留学 不安とFUN・第38回
アメリカ西海岸ベイエリアでの留学生活・1
野呂 隆彦
1,2,3
1スタンフォード大学
2東京慈恵会医科大学眼科学教室
3東京都医学総合研究所・視覚病態プロジェクト
pp.198-199
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213046
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スタンフォード大学(ベイエリア)
現在私は,米国カリフォルニア州スタンフォード大学眼科のMary M. and Sash A. Spencer Center for Vision Research, Jeffrey Goldberg研究室に所属して,緑内障の基礎研究を行っております。スタンフォード大学は,アメリカ西海岸サンフランシスコから車で約1時間南に行ったところにあり,世界で2番目に広いキャンパスは世界中から集まった学生で活気に満ちております。「自由の風が吹く」を校訓に,コンピュータ関連企業の創始者OBを多く輩出し,シリコンバレーの中心となっています。
シリコンバレーはイノベーションの聖地,天才たちがしのぎを削る場所といった印象で,近くには,アップル,フェイスブック,グーグル,マイクロソフト,インテル,ヤフーなどのIT企業の本社が並んでおり,私の研究室はプリンターなどで有名なヒューレット・パッカード社の隣にあります。周りの道路では,自動運転の電気自動車で有名なテスラが日常の足として多く見かけられ,さらにグーグル傘下のウェイモや,アップルが開発途中であるプロトタイプの車が自動運転のテスト走行をしており,すでに日常の光景となっていることに驚きます。そのような環境のなか,研究所ではGoldberg教授直属のプロジェクトチームに属し,緑内障に対する新たな治療法の開発を目指して勉強しております。
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