増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
5.ぶどう膜炎・強膜炎・感染症
1)ぶどう膜炎・強膜炎
非感染性ぶどう膜炎の治療戦略
蕪城 俊克
1
1東京大学大学院医学系研究科眼科学
pp.295-298
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212925
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ここが変わった!
以前の常識
●トリアムシノロンアセトニドのテノン囊下注射には,ケナコルト-A®注をオフラベルで用いていた。
●ステロイド内服を行っても再燃を繰り返すBehçet病以外の難治性非感染性ぶどう膜炎に対しては,ステロイド内服を再燃しないぎりぎりの量で続けるか,保険適用のないケナコルト-A®注をオフラベルで使い続けるしかなかった。
現在の常識
●非感染性ぶどう膜炎に伴う黄斑浮腫に対してトリアムシノロンアセトニド(マキュエイド®)のテノン囊下投与が保険適用となり,ケナコルト-A®注をオフラベルで用いる必要がなくなった。
●ステロイド内服で再燃を繰り返すBehçet病以外の難治性の非感染性ぶどう膜炎に対して,シクロスポリン(ネオーラル®),アダリムマブ(ヒュミラ®)が保険適用となり,ステロイド離脱のための治療が可能となった。
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