増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
2.眼表面・角膜疾患
2)診断・治療
アレルギー性結膜疾患の診断と治療
岸本 達真
1
,
福田 憲
1
1高知大学医学部眼科学講座
pp.70-73
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212880
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ここが変わった!
以前の常識
●アレルギー性結膜炎の治療の効果判定や,薬剤選択に有用な自覚症状の評価法が存在しなかった。
●アレルギー性結膜疾患の診断において,眼局所のⅠ型アレルギーを証明するために結膜の好酸球を同定する必要があった。
●春季カタルの治療はステロイド点眼薬を中心に用いられてきたが,眼圧上昇の副作用があった。
●アレルギー性結膜炎の治療は,対症療法が主であった。
現在の常識
●アレルギー性結膜疾患QOL調査票が開発された。
●眼局所のⅠ型アレルギーを証明する方法として,涙液総IgE迅速検査キットが用いられるようになった。
●アレルギー性結膜疾患のガイドラインが改訂され,春季カタルの治療に免疫抑制点眼薬が用いられるようになった。
●スギ花粉症の治療法に抗原特異的免疫療法が加わった。
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