増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
2.眼表面・角膜疾患
1)検査
前眼部画像解析による角膜疾患の新知見
山口 剛史
1
1東京歯科大学市川総合病院眼科
pp.62-69
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212879
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ここが変わった!
以前の常識
●多くの角膜混濁疾患は,混濁で視力が低下すると思われていた。
●角膜混濁眼や角膜移植後など不正乱視が非常に強い眼では,高次収差解析はできなかった。
現在の常識
●角膜混濁眼では,疾患ごとに特徴的な不正乱視パターンがあることがわかった。
●角膜混濁眼では高次収差が増えていて,角膜混濁と高次収差の両方で視力が低下する。
●角膜混濁眼の一部で,ハードコンタクトレンズなどで高次収差を低減することで劇的に視力が改善する症例がある。
●高次収差を考慮しなければ,角膜移植後に視力の改善が得られないことがある。
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