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特集 黄斑円孔の最新レビュー
タンポナーデ物質の選択と術後体位
Tamponade and posture after macular hole surgery
厚東 隆志
1
Takashi Koto
1
1杏林アイセンター
pp.44-49
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212557
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はじめに
特発性黄斑円孔(idiopathic macular hole:MH)は,1991年にKellyら1)が硝子体手術により治療することを報告して以来,「治療できる」疾患となった。本邦では内境界膜(internal limiting membrane:ILM)剝離を併用し,術後数日間の腹臥位とともにガスタンポナーデを行うという術式が標準術式である。一方で近年,術後の患者の身体的・精神的負担を軽減することを目的に,腹臥位の期間の短縮や,滞留期間の短いガスによるタンポナーデを行うなどの試みがなされている。
本稿では,タンポナーデ物質の選択と術後の体位制限について概説するとともに,治療成績と負担軽減を両立できる適切なマネージメントについて考えてみたい。
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