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特集 視神経炎最前線
抗AQP4抗体陽性視神経炎の診断・治療—特に血液浄化療法について
Diagnosis and treatment of anti-aquaporin-4 antibody-positive optic neuritis
植木 智志
1
Satoshi Ueki
1
1新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター
pp.1672-1675
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212495
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はじめに
本稿では,抗アクアポリン(aquaporin:AQP)4抗体陽性視神経炎の診断と治療について述べる。抗AQP4抗体陽性視神経炎の診断には血清抗AQP4抗体検査が重要であるが,適切に検査を行うためには,まず視神経炎を的確に診断することが重要である。抗AQP4抗体陽性視神経炎は難治性視神経症であり,急性期の治療の第一選択はステロイドパルス療法であるが,ステロイドパルス療法を行っても視機能の改善が得られない症例は多く存在する。急性期の治療にはそのほかに血液浄化療法があるが,眼科医単独では行いにくい治療方法である。本稿では,特に視神経脊髄炎および視神経脊髄炎関連疾患に対する血液浄化療法の既報における結果について考察し,また血液浄化療法にはどのようなものがあるか,血液浄化療法の副作用などについて述べる。
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