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連載 今月の話題
網膜疾患患者が本当に困っている見え方
Various visual functions in retinal disorders
岡本 史樹
1
Fumiki Okamoto
1
1筑波大学医学医療系眼科
pp.643-649
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212250
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硝子体手術の進歩や抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)薬の導入により,近年の網膜疾患の治療成績は飛躍的に向上している。そして現在,網膜疾患の治療評価の指標は視力と光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)での網膜形態である。しかし,視力とOCT所見が問題ないレベルにあるにもかかわらず,視力以外での視機能面での不満を愁訴とする患者が増えている。治療の最終目標は患者の視覚の質(quality of vision:QOV)を改善し,quality of life(QOL)を向上させることにある。したがって,われわれはもっと視力以外のQOVに目を向けなければならない。
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