海外留学 不安とFUN・第12回
ドイツでの留学生活・2
大石 明生
1,2
1ボン大学
2京都大学大学院医学研究科眼科学
pp.1910-1911
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212108
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FUN
日本での生活に比べて,オンとオフがはっきりしているというのは留学生活で素晴らしい点の1つです。病院は8時から診療を開始していて,その前に全体カンファレンスを行う方針のため朝は早いですが,仕事が片付けば16時台に帰ることも稀ではないという労働環境は新鮮でした。さらに欧州全般にそのようですが,年休は権利であり行使するのが当然という考えが広く受け入れられており,スタッフでも年間6週間の休みをほぼ消化しています。もちろん病欠は別の計算です。夏休みは何とか1週間,風邪をひいても休めないという日本の話をすると,驚いたような呆れたような反応が返ってきます。このような環境と,夏は日が長い気候のおかげで,私も明るいうちに帰って子供と庭や公園で遊ぶといった日本では想像しなかったような生活を送ることができています。
またボンはドイツのなかでも西側の国境寄りであり,1〜2時間車を走らせればベルギーやフランス,オランダにすぐ行けます。普通の週末に何度も小旅行をしました。また近隣に地方空港があり,日本からはちょっと行きにくいところにも簡単に行けるので旅行はずいぶん楽しんでいます。
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