増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル
Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例
4.角膜疾患
水痘帯状ヘルペス角膜炎
檜垣 史郎
1
1若弘会若草第一病院眼科
pp.186-191
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212041
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POINT
■三叉神経第1枝領域に帯状疱疹を発症し,眼部病変を認めた場合,眼部帯状疱疹(HZO)と呼ばれる。
■鼻毛様体神経の支配領域である鼻背,鼻尖に皮疹がみられる場合には,眼病変合併の頻度が高率で,ハッチンソンの法則といわれている。
■眼部帯状疱疹の眼合併症としては,角膜炎の他に,結膜炎,上強膜炎,強膜炎,虹彩炎,緑内障,眼筋麻痺,網膜血管炎,視神経炎などが挙げられる。
■水痘帯状疱疹ウイルスによる偽樹枝状角膜炎で,実質病変,虹彩炎が合併している場合,ステロイド点眼を併用処方する。
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