Japanese
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連載 眼科図譜・360
網膜下出血が硝子体出血に至った網膜細動脈瘤破裂
Migration of subretinal hemorrhage into the vitreous in a case of ruptured retinal arteriolar macroaneurysm
森 有紀
1
,
南部 真一
1
Yuhi Mori
1
,
Shin-ichi Nanbu
1
1群馬大学医学部眼科学教室
pp.1416-1417
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908882
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網膜細動脈瘤は,Robertson1)により1973年に記載されて以来,その報告が増加してきた。本症は,網膜動脈の第三分枝以内に起こることが多いが,なによりの特徴は,これが破裂するとき,網膜前・網膜内・網膜下それぞれに出血が生じることにある。出血が黄斑に及ぶときには,当然,視力低下の原因となる2〜5)。また,ときにこの出血が硝子体出血になることがある。
今回呈示する症例は,発症直後から,網膜下出血が黄斑円孔を通って硝子体膜下出血となり,その結果,比較的良好な経過をとった事例である。
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