創刊20周年記念特集 眼科最近の進歩
随想
創刊の頃の思い出
中泉 行正
pp.1529
発行日 1966年12月15日
Published Date 1966/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211154
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創刊の頃(昭和22年4月)の前,即ち戦前には日本には4つの眼科専門雑誌があつた。即ち日本眼科学会雑誌を始めとし,眼科臨床医報,実験眼科雑誌と合計4つの雑誌であつた。
日本眼科学会雑誌は大西克知博士の眼科雑誌(明治26年7月〜明治29年8月)が根源で,眼科雑誌が発展的解消をして明治30年4月,日本眼科学会雑誌となり,昭和3年5月23日その基礎を強固ならしめる為に財団法人組織として発展をつづけて今日に到つている。眼科臨床医報は日本眼科の証明(第1巻より第6巻迄,明治38年5月〜昭和8年11月刊)を編著発行された桑原勇七郎博士により明治38年第1輯が創刊されたが,大正2年桑原氏から堤友久博士の主筆で継続発行されるようになつた。その後,昭和7年頃からは鹿野武十氏の主筆されることとなつた。実験眼科雑誌は小川剣三郎博士の主宰で大正6年創刊,毎月発行された。
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