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特集 第42回日本臨床眼科学会講演集(5)1988年9月 東京
学術展示
糖尿病性網膜症の後極部領域における静的視野計による網膜感度
Evaluation of central retinal sensitivity in diabetic retinopathy with automated static perimetry
浜田 幸子
1
,
塚田 孝子
2
Sachiko Hamada
1
,
Takako Tsukada
2
1ハマダ眼科
2京都大学医学部眼科
pp.980-981
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210847
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緒言 糖尿病性網膜症は,糖尿病による全身的および局所的代謝障害を反映した機能的欠陥をもった神経感覚疾患とも解釈され,多くの研究が報告されている。昨年,中間周辺網膜(中心窩より30°〜60°の網膜)の感度が正常に比べ低下しており,網膜症の進行とともにさらに低下し,低下度は上半網膜に比べ下半が有意に大きいことを述べた。今回は後極部網膜(中心窩より30°内)の感度について検討した。
対象と方法 NIDDM 69眼(1群:二網膜症を認めないもの9眼,SDR Ⅰ 16眼,SDR Ⅱ 7眼,計32眼,2群:SDR Ⅲ, PPDR 21眼,3群:二PRP施行16眼)を正常(0群)17眼を対照として,Humphrey静的視野計C30-2(Point Density 6°,No.of Points 76)で網膜感度を測定した(表1)。矯正視力は0.6以上,年齢は各群とも平均60歳であった。
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